「犬を飼いたい!」
そう思ったとき、実際に犬を飼うにあたって、どんなことを考えればいいのでしょうか。
犬を飼いたいけどどうしようかと迷っている方のために、犬を飼うことのメリット・デメリットや、どんな人が犬を飼うのに向いているのかなどをご紹介していきます。
●犬を飼うことに向いているかどうかのチェック項目!!
- 一生飼育の責任が負えるか
- 家族みんなの同意と協力が得られているか
- 犬の習性などを正しく理解しているか
- 時間と手間をかけることができるか
- ペットを飼うことがらできる家に住んでいるか
- いろんな費用が必要なことをきちんと理解しているか
◆犬の一生を責任を持って育てられますか?
犬と暮らすということは、それだけ多くの命を持った家族が増えるということです。
犬の一生に責任と覚悟を持つことが大切です。
可愛いから、癒されるからという理由で犬を飼ってしまうと、後悔することになり、あなたも犬も不幸になってしまいます。
犬はあなたの都合のいいおもちゃではありません。
世話をしたり、毎日散歩をしたり、健康に気を配ったりしなければなりませんし、自分が年を取ったときには介護が必要になるかもしれません。
また、生活環境の変化や仕事の都合で引っ越しをしなければならないこともあります。
せっかく犬を家族の一員として迎え入れたのであれば、引っ越してもペットを飼える場所を探して、生涯にわたって飼う必要があるのではないでしょうか。
犬の寿命は通常10年から15年程度で、中には20年も生きる犬もいます。
飼い始めてから20年後の未来を考えて、犬を飼っても大丈夫かどうかを再確認する必要があります。
◆家族みんなの同意・協力は得られていますか?
犬を家族に迎えるときは、家族全員が犬を飼うことに同意することが大切です。
たとえ家族の中に一人だけ大の犬好きがいたとしても、両親のどちらかが反対していれば、犬を飼うことはできません。
犬を飼うには、必ず一緒に暮らす人たちの理解と協力が必要になるからです。
どうしても犬を飼いたいのであれば、自分の考えを吟味し、もう一度家族を説得してから犬を飼うようにしてください。
また、動物の毛やフケ、排泄物などにアレルギー反応を起こす体質の方もいらっしゃいます。
動物を飼う前には必ず専門の病院でアレルギー検査を受けてください。
動物アレルギーの可能性があると判断された場合には、その動物を飼うかどうかを含めて、どのような対策をとるかをご家族で話し合ってください。
◆かわいい愛犬の習性などをきちんと理解していますか?
犬の習性や行動を知ることで、将来のトラブルを防ぎ、ご近所とのトラブルを防ぐことができます。
犬種ごとに、特徴や性格、かかりやすい病気などがあります。
そのため、これらをきちんと学ぶことで、愛犬にとって快適な生活環境を整え、いざという時に備えることができます。
何も学ぼうとせずに、ただ可愛いからという理由で犬を飼うと、不幸な結果になってしまうかもしれません。
これから犬を飼う人は、飼いたい犬の特徴や習性をきちんと理解しておくことが大切です。
あなたは時間と労力を捧げることができますか?
犬を飼うということは、その動物のために自分の時間と労力を捧げるということです。
毎日新鮮な水と餌を与え、トイレの世話をし、犬を散歩させ、快適な生活空間を維持し、犬をブラッシングするなどの時間とエネルギーを持たなければなりません。
これらのことをすべて行う時間とエネルギーがなければなりません。
お子さんの希望で犬を迎えることもあると思いますが、その大変さを考えると、数ヶ月後には犬の世話はすべて親の責任になってしまうことは容易に想像できます。
こうしたことを踏まえて、犬種の特徴や成長したときの大きさなども含めて、これからも犬に時間と労力を割くことができるかどうかをもう一度検討してみてください。
◆ペットを飼うことができる家に住んでいますか?
ペットを飼って賃貸物件に住みたい場合は、ペット可の物件を選ぶ必要があります。
ペット可のマンションに住んでいても、ペットの問題で住民同士がトラブルになるケースは少なくありません。
ペット可の集合住宅に住んでいても、ペットのニオイやペットの鳴き声、共用部でのルール違反など、ペットをめぐって住民同士がトラブルになるケースは少なくありません。
他の入居者とのトラブルを防ぐためには、ペットオーナーが責任を持ってペットを管理できるかどうかを確認することも重要です。
◆いろんな必要な費用のことをきちんと理解していますか?
犬を飼うということは、購入金額だけではなく、その後にかかるお金も重要です。
具体的には、毎日の食事代、ケージや首輪、ペットシーツなどのペット用品、ワクチン、フィラリア予防薬、定期的な健康診断、避妊・去勢手術、病気やケガをしたときの医療費などが必要になります。
また、犬種によっては、定期的なトリミング代も必要になります。
これらの費用が犬の一生の間にどれくらいかかるかを計算し、必要な費用を払い続けられるかどうかを検討する必要があります。