いつも私たちを楽しませ、癒してくれる猫も、いつも元気なわけではありません。
人間と同じように、彼らも常に健康であるとは限りません。
しかし、猫は体の不調を隠すのがとても上手です。
そのため、体の不調を隠しているような仕草があれば、早めに気づいてあげることが大切です。
なぜネコは病気を隠すのか?
身体の病気は、できるだけ早く治療する必要があります。
しかし、猫は自分から身体の不調を訴えることができません。
そればかりか、たとえ病気であっても、何でもないふりをするのです。
本当はどこかが痛くても、猫はいつも通りに振る舞っているのです。
しかし、飼い主はなかなかそれに気づくことができません。
猫が病気を隠すのは、野生時代の名残り。
弱った姿を見せると、たちまち外敵に襲われてしまう。
そのため、元気なふりをするのです。
これは、家の中で飼われるようになった現在の飼い猫でも変わりません。
何かサインを出してくれれば、助けられるのに……。
しかし、実は猫は体調が悪いことを示すしぐさをする。
元気なふりをしていても、ちょっとしたしぐさで不調がわかることがあるので、早めに気づいてあげることが大切です。
こっそりと隠れて、じーーーっとしている
猫は病気になると、じっとして体を治そうとします。
野生の猫は、敵に見つからないように、暗くて狭い場所に隠れて休んでいたそうです。
家庭の猫も同じように、なるべく見つかりにくい場所に体を隠そうとします。
そのような場所から離れず、うずくまっている場合は、かなり体調が悪いと思われる。
リラックスしているときのように、手足を伸ばして寝たり、へそ天の姿勢で寝たりしないので、体調が悪いことがわかるでしょう。
ごはんを食べない
人間もそうですが、機嫌が悪いとあまり食べようという気になりません。
猫も体調が悪いと食事の仕方に変化が現れます。
いつもなら自分からエサを催促したり、エサを用意しているときに飛んできたりする猫が、時間になると姿を見せなかったり、うまく食べられないばかりか、食べてもほとんど残してしまうことも……。
このような場合、動物の体調が悪く、食欲がないのかもしれません。
下痢や嘔吐、鼻水、発熱、排尿障害など、体調不良で食欲がないときによく現れる症状がないか、忘れずにチェックしましょう。
度が過ぎる毛づくろい
怪我や病気などで不快感や痛みがある場合は、その部分を繰り返し舐める。
猫が熱心に毛づくろいをするのは珍しいことではありませんが、一か所を何度も舐めるようであれば、そこに違和感を感じているのかもしれません。
怪我をしている場合、粗い舌で舐め続けると、傷が広がってしまうことがあります。
舐められている部分に傷や皮膚トラブルがないか、触ると痛がるそぶりを見せていないか、注意してみてください。
まとめ
愛猫の様子がいつもと違うと感じたら、早めに動物病院で診察してもらいましょう。
猫は自分の病気を隠そうとするので、飼い主がそのサインに気づいたら、見た目よりずっと病気が進んでいる可能性があります。
日頃からスキンシップをとり、愛猫とコミュニケーションをとることで、異常が発見されやすくなります。
飼い主が早く気付けば、猫の病気も早く治る。