『うちのネコちゃんはいい子にしていたから、ご褒美に甘いものをあげたい!』とか。
そう思う飼い主さんは多いかもしれませんが、残念ながら猫は甘さを感じません。
その理由と、猫と甘みの関係について解説します。
猫が感じられるのは酸味・塩味・苦味
猫が感じる味覚には、酸味、塩味、苦味の3つがあると言われています。
これらの味覚は、食べても安全なものを判断するために発達したと考えられており、特に「酸味と苦味」は、腐ったものや毒物を察知するために発達したと言われています。
一方、猫が生きていく上で、甘味はあまり必要ありません。
その理由は、猫はもともと肉食動物であるためだ。
つまり、主食である肉にはそもそも甘味がないため、甘味を感知する器官が発達しなかったのです。
したがって、甘いものを食べる必要がないのである。
甘いものに惹かれるのはなぜ?
ここまで、猫は甘いものを食べないと説明してきましたが、”うちの猫は甘いものを食べたがっている!”と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
中には、”うちの猫が甘いものを食べたがっている!”と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、猫はケーキのクリームやアイスクリームなど、甘いものに惹かれることが多いようです。
しかし、彼らが実際に惹かれるのは、甘い味ではなく、ケーキなどに含まれる「脂肪分」なのです。
野生では、脂肪は動物から得られる豊富な栄養源である。
その習性の名残で、猫は脂肪分を好み、飼い主が食べている甘いものに興味を持ったと考えられている。
まとめ
本号の内容を要約してご紹介します。
猫は甘味を感じない。
猫が感じる味覚は、酸味、塩味、苦味の3つ。
猫が甘いものに惹かれるのは、甘さではなく脂肪分に興味があるため。
猫と人間では、感じる味覚に体の構造が違います。
人間が食べている甘いものを、かわいいからと猫に与えるのは危険です。
甘いものの与えすぎは、肥満や糖尿病など、猫の健康を害する病気につながる恐れがあります。
愛猫が健康で長生きするためにも、甘いものを与えるのは控えてください。