なぜネコは食べ物に砂をかけるような仕草をするのか？
食事の際に砂をかけるような仕草をしているのを見たことがある飼い主さんもいるのではないでしょうか。
このしぐさにはどのような意味があるのでしょうか。
理由1：お腹がいっぱい
野生の肉食動物は、食べ終わった後、残った食べ物を隠す習性があります。
この行動を「食物蓄積行動」または「食物蓄積本能」といいます。
ネコが餌に砂をかける行動はその名残で、食べ残した餌を土に埋めて隠そうとしているのではないかと考えられています。
理由2：砂かけは美味しい食べ物と関連している
「砂をかけたら口から美味しいものが出てきた」という経験をしたネコは、砂をかけるという動作と美味しいものを関連付けて、その動作を繰り返すことがあります。
理由3：食欲がない
ネコが食べ物を食べずに砂をかけるしぐさをする場合、食欲がない可能性があります。
生後1～2ヶ月の子ネコであれば8時間以内、生後2～3ヶ月であれば12時間以内、生後3～4ヶ月であれば16時間以内、1歳以上の成ネコであれば24時間以内であれば食べなくても問題はありません。
これ以上の時間、ネコが食べない場合は病気の可能性があるので、動物病院に連れて行ってください。
本当のことは・・・
多くのネコがこのようなことをするわけではありませんが、野生時代の名残で、大事に隠していると考えられています。
他にも、食事の前にお皿に手を落としたり、スプーンのように手を水につけて飲んだりと、不思議な行動をするネコもいます。
これらの行動の理由もはっきりとはわかっていません。
ネコに上手におやつの与えるには
おやつは必須ではありませんが、飼い主とネコのコミュニケーションツールになります。
おやつをあげて、愛ネコと楽しい時間を過ごしましょう。
★しつけにおやつを使う
トイレを失敗せずに済んだとき、動物病院に行ったとき、爪切りや歯磨きをしてもらったときなどに、ご褒美としておやつをあげるのもいいでしょう。
そうすることで、行動とおやつをリンクさせることができ、しつけに良い効果をもたらします。
★おやつの機能を利用する
市販されているおやつの中には、便秘予防に役立つものがあります。
例えば、ネコ用のガムは、よく噛むことで歯垢を落とすことができるので、歯磨きの代わりに使用することができます。
愛ネコの状態に合わせておやつを使い分けるとよいでしょう。
★おやつの量は総カロリーの5～10％以下に抑えましょう。
毎日おやつを与えていると、肥満になりやすく、ネコがきちんと食べなくなってしまいます。
おやつは、鶏肉などカロリーや塩分が低いものを選び、総カロリーの5～10％以下に抑えるのがベストです。
ネコのごはんについての ま と め ！！
ネコが欲しがるだけ食べさせれば肥満になりますし、ほとんど食べていないことに気づかなければ、重大な病気の兆候を見逃すことにもなりかねません。
愛ネコがどれだけ、どのように食べているのか、日々観察することが大切です。
愛ネコの食事を管理し、健康を守ることができるのはあなただけです。
食事について気になることがあれば、獣医師に相談してください。
