猫を見ていると、ちょっとしたことですぐに「ビクッ」とする。
これはなぜなのだろうか。
猫がビクビクする理由を探ってみました。
そして、私たちが日常生活で気をつけるべきことは何なのか?調べてみましょう!
自分を守るために
なぜ猫はあんなにビクビクしているのかというと、それは「自分を守ろうとする本能」があるからでしょう。
恐怖心も何もなく、敵や危険な場所に近づいては命を落とす危険性があるのです。
猫は自分を守るためにビクビクするようにできているのです。
しかし、人間から見ると、いろいろなことに過剰にビクビクしているように思います。
敏感な生き物ですから、あまり驚かせない方がいいんです。
脳の中の「原始脳」と呼ばれる部分の働きがいまだに強いから!
原始脳は、いわゆる本能を司る脳の部分です。
大脳辺縁系と呼ばれ、感情、記憶、性行動などに関与している。
猫はここにある脳の一部である扁桃体が強いと言われています。
そこの機能が強いと、不安や恐怖が強く感じられる。
つまり、それだけ警戒心が強いということです。
だから、ビクビクしているのです。
猫の警戒心の強さの違いは、扁桃体の働きが関係していると思われます。
扁桃体がうまく働いていれば、それだけ猫は警戒心が強くなるし、それほど働いていなければ、それほど警戒心は強くならない。
子猫の社会化期に、おかあさんネコと一緒に過ごせなかった
猫の社会化期は、生後2~7週間頃です。
この時期に、外の世界とのさまざまな交流を通して社会性を身につけます。
多くの場合、まだ小さな子猫なので、母猫がそばにいて守ってくれる。
そのため、安心して過ごすことができます。
しかし、何らかの事情で母猫がいなくなると、その子はずっと怯えながら過ごさなければなりません。
猫は生まれながらにして一定の性格を持っていますが、それは育つ環境にも大きく影響されます。
そのため、幼い頃から恐怖心を抱いていた子猫は、成猫になってもその状態が続くことがあります。
できるだけ大きな音はださない
ビクビクしている猫は、音にとても敏感です。
ちょっとした物音でも驚いて震えてしまいます。
そのため、日常生活ではあまり大きな音を立てないようにするとよいでしょう。
掃除機やドライヤーなどの生活音にはいずれ慣れるかもしれませんが、それでも近寄られるのを嫌がることはよくあります。
完全に音を出さないということは不可能ですので、できるだけ気をつけてあげてください。
避難場所を作ってあげる
猫にとって、身を隠せる場所、身を守れる場所があることはとても大切なことです。
家の中に隠れる場所をいくつか作ってあげるようにしましょう。
段ボールを置くだけでもOKです。
場合によっては、猫が自分で快適な隠れ場所を見つけることもあります。
家具などは適度な余裕を持って設置すると隠れやすいかもしれません
まとめ
猫がビクビクしている理由がわかりましたね。
個体差はありますが、基本的には恐怖心が強いので、その性質を理解してあげましょう。
また、できるだけストレスを与えないような環境づくりも大切です。
愛猫の恐怖心を何とかしてあげてください。