前足をたたんで座るのは、猫ならでは。
猫の気持ちは座り方にも表れます。
前足を折る、前足を揃えるなど、猫と前足の心理を調査しました。
ネコが前足をたたんで座るのはどんな気持ちのときなの?
猫が前足をたたんで座ることを「香箱座り」といいます。
香木などを入れておく箱の形に似ていることから、この名がついた。
アメリカでは、切っていないパンを意味する「ローフ」と呼ばれている。
この座り方は、猫特有のものです。
ただし、すべての猫ができるわけではなく、足を折るのが苦手な猫やできない猫もいます。
例えば、体が大きい猫、太っている猫、足を怪我している猫などは、足を折ることが難しいです。
さらに、遊び盛りの子猫は決してじっと大人しくしているわけではなく、前足をたたんでいる姿も稀に見かけることがあります。
猫はいつもこの座り方をしているわけではなく、他の座り方をしている場合もあります。
では、猫特有の前足をたたんで座るとき、猫はどのように感じているのでしょうか。
●ゆったりとくつろいでいる
自然界では、外敵に襲われることを避けなければなりません。
前足をたたんでいるのは、野生のように素早く動く必要がないためです。
つまり、リラックスしているのです。
目を閉じ、頭を下げれば、よりリラックスしていることになります。
●あなたを心から信頼している
前足をたたんでリラックスした様子で座っていられるのは、飼い主を信頼している証拠です。
●安心安全だと思っている
前足をたたんでいるため、すぐに行動できないことがあります。
つまり、敵に襲われる心配のない安全な場所だと考えているのです。
自然界では、安心してくつろげる場所というのはなかなかない。
●くつろいでは、いるのだけれど・・・・
前足は折り曲げているが、後ろ足の裏は地面についている。
リラックスしていますが、いざとなったら動けると思っているのかもしれません。
耳をピンと立て、目を大きく見開いている場合は、何かを警戒しています。
ネコが前足を揃えているときってどんなきもちなの?
猫が座るとき、前足を揃えるととてもかわいいです。
揃ったふわふわの前足にファンも多いようです。
前足を揃えると、次のように見えることが多いそうです。
・観察する
・集中する
・考えている
・要求がある
窓の外を眺めているときや、飼い主の行動を観察しているときなど、じっと観察しているときに前足を揃えていることが多いようです。
飼い主の行動を興味深げに見ているときなどは、集中していろいろなことを考えているのでしょう。
ケガなどで足を揃えることができない猫もいますし、そもそも揃えない猫もいます。
また、おもちゃで遊んでいるときも集中していますが、このとき脚を揃えないことがあります。
これは、猫の遊びが狩猟であるため、すぐに走ったりジャンプしたりする必要があるためと思われます。
ネコが前足をしっぽでクルンとしているのはどんなきもちなの?
揃えた前足にさらに尻尾を巻きつけることもある。
尻尾の短い猫では確認できないが、「正座」「お行儀が良い」と表現されるこの姿勢には、次のような理由があるようだ。
・警戒感
・緊張の表れ
・しっぽを踏まれないようにするため
・寒い
お願いがあるのですが
しっぽを体に沿わせている猫は、警戒心が強いと言われています。
警戒心のほか、几帳面な性格の猫や、踏まれないようにしっぽを体に巻きつけている猫も警戒心が強いと言われています。
緊張の表れなのでしょう。
逆に、しっぽが肉球に巻きついていないときは、リラックスして寛いでいるといえるでしょう。
このほか、寒いときには、しっぽで前足を包むこともあるそうです。
これは「テールマフラー」とも呼ばれています。
この行動を見ると、「冬が来た」と感じる飼い主さんも多いようです。
正座」と同じように、猫は何か頼みごとがあるときに飼い主をじっと見つめることがあるが、そのときに前足を揃えて尻尾で包むことがある。
猫なりに、ちゃんとお願いをしているのかもしれません。
ただし、この行動はする猫としない猫がいます。
冬だけする猫もいれば、右利きの猫もいれば、左利きの猫もいて、その時の気分で使い分けています。
猫らしい行動といえるかもしれません。
まとめ
猫が前足をたたんで座っているときは、リラックスしているか、そうでないかのどちらかです。
飼い主とその場の両方への信頼の証です。
とはいえ、後ろ足が地面についているので、完全にリラックスしているようには見えません。
観察してみると、前足をたたんでいるときの気持ちがよくわかると思います。
猫によっては、前足を完全に隠して座っている場合もあります。
ガラステーブルなど透明な板の上に猫が座っていたら、前足を折る裏側が見えて面白いかもしれませんね。
猫は前足を上手に折る以外に、前足をきれいに揃えることもある。
また、しっぽを前足に巻きつけていることもあります。
これには、考え事をしている、緊張している、お願いごとをしているなど、何か理由があるようです。
猫の気分によってやる、やらないがあるようですが、前足の動きから猫の気持ちを知ることができるようです。