ポジティブなものに目がないネコとの暮らし
飼い主の人差し指に鼻をつけている白い翼竜。
「ネコを飼っていてよかった」と公言している飼い主さんなら、ネコを飼うことの難しさを身をもって知っているはずです。
例えば
お金がかかる(特に病院代)
旅行に行くことができない
具合が悪いと買い物にも行けない
余計な仕事が増える(ネコのトイレ掃除、ネコが散らかした後始末など)
いろいろな意味で、ネコを飼うことは大変です。
しかし、それでも皆さん、「ネコを飼ってよかった、幸せだ」とおっしゃいます。
ネコのために働かなければならなかったり、ネコのために外出が制限されたり、ネコのために家事が増えたりしても、「ネコと一緒にいるのが好き!」と言ってくれます。
本人が意識しているかどうかは別にして、そう言われる理由は、次のようなことにあると思うのです。
1.癒される
手の中のネコ
ネコと暮らし始めてよかったと思う理由の上位に「癒される」という言葉があります。
それもそのはず、ネコの存在がリラックス効果をもたらすことは、科学の世界でも証明されているからです。
動画にも効果あり
例えば、ネコの動画を20分見るだけで、癒しの効果があると言われています。
これは、動画サイトでたくさんのネコの動画が公開されていて、その人気の高さや流行り廃りのなさを見ると理解できます。
また、家でネコを飼っている人は、本物のネコが部屋でかわいい仕草をしてくれる効果は絶大です。
撫で心地がいい
ネコの柔らかな毛並みに触れることで、リラックス効果も得られます。
ネコをなでることで、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されると言われています。
また、平均体温が人間より少し高い38度前後のネコの温かさは、手や膝に幸福感をもたらしてくれます。
気持ちよさそうな寝顔
ネコで一番癒されるのは、その寝顔です。
ネコの寝顔をいくらでも見ていられる!」という飼い主さんはどれくらいいるでしょうか。
これには理由があります。
これには理由があります。
人間が赤ちゃんをかわいいと思うのと同じように、ネコは鼻が低く、目が大きい。
そんな顔で無邪気に寝ていると、ネコが幸せを感じるのは自然なことです。
ネコは寝ているだけで私たちに幸福感をもたらしてくれる、そんな有益な存在なのです。
2.笑いが多く、寂しさが少ない
大きく口を開けてあくびをする翼竜ネコ
子ネコは面白い。
ネコはとにかく面白い。
子ネコの頃は、いろいろと面白い失敗をして、思わず笑ってしまいます。
大人になってくると、ネコも人もお互いの表情や行動の意味を理解できるようになるので、子ネコの頃とはまた違った交流が楽しめます。
ネコに話しかけてみよう
さらに言えば、大人のネコは完全に人格を持っています。
人が人格者ならば、ネコはネコの人格者です。
それを感じていると、人はいつの間にか人に話しかけるようにネコに話しかけるようになる。
そして、反応がなければ怒って笑い、反応があればうれしくて笑う。
ネコが反応しなければ、怒って笑う。
今日はお前の飯代を稼いでやる」と言って仕事に出かけ、ダッシュで家に帰って飯を作り、一緒にテレビを見ているのに、ネコは「遅い」と文句を言う。
そんなネコまみれの生活を送っているうちに、ふと気がつくと笑顔が多くなっている。
そして、以前よりも寂しさが減り、穏やかな気持ちになっています。
ネコはひたすら食べて、遊んで、甘えて、寝ている。
なんだか不思議な感覚ですよね。
3.ストレスが減れば、健康になる。
目を閉じて日向ぼっこをする茶トラネコ。
ネコを飼っているお父さん、お母さんの中には、「嫌なことがあっても、ネコの顔を見ていると、明日も頑張ろうと思える」という人が多いようです。
ネコを飼っているお父さん、お母さんの中には、「嫌なことがあっても、ネコの顔を見るだけで、明日も頑張ろうという気持ちになれる」という人が多いようです。
これに関しては、ネコがいると心臓発作が減るという実験結果があります。
また、ネコはうつ病の治療にも効果があると言われています。
つまり、ネコのリラックス効果は、実際に病気の症状を和らげるほどの効果があるのです。
しかし、普段の生活では、ネコが健康に影響を与えていることはあまり感じられません。
もし実感できるとしたら、以前よりも自分の体に気を配るようになったからではないでしょうか。
飼い主が健康であることの必要性
ネコの平均寿命は約15年。
しかも、残念ながら医療費は10歳前後から目に見えて増えていきます。
愛するネコに十分な医療を提供し、最期まで面倒を見るためには、飼い主が健康であることが必要です。
もちろん、目に見えないリラクゼーション効果は、飼い主さんの健康寿命を延ばしてくれる可能性が高いです。
しかし、愛ネコのために食事に気を配り、体を動かして健康を維持していれば、「愛ネコのおかげで健康になった」と言えるかもしれません。
4.家の中が片付き、掃除がはかどるようになった
箱の中で仰向けに寝ているネコ
ネコを飼っていると、それはそれは大量の毛が部屋中に散らばっています。
1日掃除をサボると、次の日には掃除機の中が驚くほどの毛でいっぱいになってしまうので、嫌でも掃除好きにならなければなりません。
掃除をサボると
ネコは、登ってはいけない場所に登って大切なものを落としたり、掃除が行き届いていない場所に頭を突っ込んだり、見ていないふりをしてゴミを出したりする天才でもあります。
ネコがこのようなことをするたびに叱っていても、掃除を先延ばしにしていることや、掃除をサボっていることをピンポイントで指摘されているように感じてしまいます。
そして、いつの間にか、「ネコに文句を言ってもどうにもならない。
悪いのは大事なものを放置している自分だ」と言って、部屋の片づけを始めるのです。
でも、これは決して悪いことではありません。
シンプルライフとは、部屋に物を置かないということではなく、飾りたいもの、必要なものを選んで心を整理し、すっきりとした生活を送るということなのです。
清潔であればあるほど、掃除もしやすいですよね。
ネコがいることで、整理整頓された衛生的な環境で暮らせるようになったら素敵ですよね。
例えば、「ネコブーム」のおかげで、これまでのように男性がネコ好きを公言することが恥ずかしいことではなくなりました。
また、それほど親しくなくてもネコ好き同士はすぐに打ち解けられますし、自分の子供の自慢話からも、その人の性格が垣間見えます。
習い事を始めるきっかけに
愛するネコの姿をよりよく撮影するために、写真教室や絵画教室に通い始めた人もいます。
また、自分で作ったネコの作品を積極的にあちこちで販売している人もいますし、SNSでは世界中のネコ好きとつながることができるので、外国語の勉強を始めた人も少なからずいるのではないでしょうか。
最近では、愛ネコ家や愛犬家に特化したSNSも登場し、インターネットだけにとどまらず、リアルな世界でのつながりを深めている人も多いようです。
例えば、絵を描くことが好きな人たちが一緒にネコの絵の展覧会を開いたり、迷子のネコの捜索を引き受けたりと、以前では考えられなかったような動きが出てきています。
まるでネコが時代の大きな流れに乗って、飼い主の行動範囲を広げているかのようです。
6.家族との会話が増え、家庭内の雰囲気が和やかになる
鼻を突き合わせて挨拶を交わす2匹のネコ。
自分のことは話したくないが、ネコのことは話したいと思っている。
ネコがやった、ネコが言ったと思えば、少々のことは我慢できます。
人間の心理は不思議なもので、言葉を発しないネコがいるだけで会話が増え、家族の絆が深まるのです。
ネコの寝相、失敗談、功績など。
見つけた “カワイイ “ものについては、家族が真っ先に話題にする。
“〇〇ちゃんが早く帰ってきてほしい “とか
“〇〇ちゃんがケガをするから、ここを片付けてほしい。
とか、「〇〇ちゃんが怪我をしそうだから、ここを片付けてほしい。
“I KNOW YOU THINK SO!”
“YOU THINK SO MUCH!””いや、そうは思ってないよ!あなたは私の味方でしょう?
や「あなたもそう思っているんでしょ?
ネコの話しかしていないのに、なぜかお互いに共感できて、家族がひとつになる。
これはネコの不思議な効果である。
7.思い出を増やす
女の人に抱かれて私を見ているネコ。
私の赤ちゃんが初めて来た日のこと。
初めて私の膝の上に乗ってきた時のこと。
彼女の爪で引き裂かれたカーテンやソファの肘掛け。
避妊・去勢手術のこと、1歳の誕生日のこと。
初めて一緒の布団で寝た時のこと。
一緒に窓から鳥を見たこと。
いろんな種類のおもちゃで遊んだこと。
病気になって病院に行ったこと。
そして
人生の最後を見送ること。
あなたが愛ネコと過ごした時間だけが残るわけではありません。
その時の自分の状況や家族との関係性も含めて、重層的な記憶として残っていくのです。
その理由はおそらく、ネコの寿命が飼い主よりも短いことにあると思います。
ネコの寿命は人間の約6分の1であり、ネコを飼うということは、幼少期から老後まで、人生の縮図を目の前で見ているようなものです。
普段は無邪気なのに、いざとなると毅然とした大人の顔を見せる。
だからこそ、それぞれの思い出が強く印象に残るのかもしれません。
ネコを飼うことは決して簡単なことではありません。
しかし、ネコを飼っている人は、不満があってもネコを手放さない。
それはきっと、ネコと一緒にいると幸せになれることがたくさんあるからなのでしょう。
NO CAT, NO LIFE(ネコがいなければ人生は始まらない)。
ネコのいる人生は幸せだ。
ネコに出会えて本当に良かった。
そんな気持ちにさせてくれるのが、ネコのいる生活のようですね